令和4年度茅ヶ崎市文化財講演会「堤貝塚の深鉢が語るもの」


ページ番号 C1052182 更新日  令和5年3月31日


(動画配信)令和4年度茅ヶ崎市文化財講演会

堤貝塚の深鉢が語るもの

「堤貝塚出土の深鉢形土器」は令和4年度に市重要文化財に指定されてから10周年を迎えました。これを記念して、講演会を開催いたします。講演会は動画配信で行います。茅ヶ崎の文化財保護に携わられ、長年の経験を活かし、文化財の教育普及活動をされている富永富士雄さんを講師に招き、茅ヶ崎市博物館にて、土器の目の前でお話をいただきました。動画は市YouTubeチャンネル「ちがさき動画ライブラリー」にて公開しています。下の外部リンクからご覧ください。

[画像]深鉢形土器(堀之内1.式)(43.6KB)
指定年月日
平成25年3月15日
区分
市指定重要文化財
所在地
茅ヶ崎市堤3786番地1(茅ヶ崎市博物館所蔵)

 堤貝塚は、縄文時代後期(約3500年前)の遺跡である。規模が大きく、保存状態も良好な貝層が今も地下に残っており、神奈川県でも有数の貝塚として平成4年に県指定史跡となった。この貝塚を残したムラは大規模と考えられ、当時の生活を知る上で、とても貴重な遺物群が多量に含まれていることが分かった。貝塚はダンベイキサゴが主体で、バイやカキの他、鹿角(ろっかく)製のモリや釣針、魚骨、イノシシやイルカなどの獣骨類が出土した。また石斧、木の実などをすりつぶす石皿や磨石(すりいし)、網の重りにする石錘(せきすい)や土錘(どすい)なども多く出土した。

 この土器は、昭和37年の調査で発見された堀之内1式期の特徴をもつ朝顔形の深鉢で、考古学の概説書などにも同時期の典型として紹介されてきた。茅ヶ崎の縄文時代を語るには欠かせない土器であり、考古遺物としては初めて重要文化財に指定された。

 土器の文様は、外面の上半部を鎖状の隆帯で区切り、S字状の渦巻き紋が棒状具で丁寧に充填(じゅうてん)されている。文化資料館に常設展示されている。


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このページに関するお問い合わせ

教育推進部 社会教育課 文化財保護担当
電話:0467-81-7226


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