ページ番号 C1005668 更新日 令和5年3月31日
モノを集める「コレクション」は、人間の「獲得する」という本能に結びついていると言われています。モノを集める行為の起原をたどっていくと、旧石器時代(約1万年以上前)にさかのぼることができると言われています。博物館の歴史の始まりは、そういった個人コレクターとコレクションなのです。
それでは、博物館がモノを収集して保存することと、個人コレクションの違いはなんでしょうか?一番の違いは、博物館や美術館は、社会や地域のニーズに応え、学術的な研究に基づいて、計画的かつ合理的にモノを収集し、地域だけでなく国の大切な財産として保存していることです。そして、テーマにそって収集したものを、時間やかたち、機能といった特色に応じて並べ展示することで、新たな価値や感動を生み出します。そして博物館は、モノとそこに含まれる情報を、次世代に伝えるという社会的な役割を担っていることです。
当館が開館した、昭和46(1971)年は高度経済成長期のまっただ中で、それまでのくらしが失われていくことが危惧されていました。茅ヶ崎のくらしの記憶やモノ、情報をできるだけ多く失われる前に収集し保存することから、文化資料館の活動が始まりました。そして、収集された資料は、かたちや寸法、使われ方、製作時期などの細かなデータともに保存されています。
調査・研究に基づき、収集された資料は5万点を超えます。市民の方から寄贈されたくらしの資料や、ボランティアの方々と協力して採取した自然資料、埋蔵文化財の調査等で発掘された考古資料、書籍や写真など多岐にわたる資料保管し、市民参加型の資料整理活動を展開しています。そして、さまざまワークショップや展示会に活用しています。小中学校、高校・大学等の授業でも資料を貸出や紹介を行い、学校教育にも協力しています。
当館にある資料は、国や県の大きな博物館がもっているようなものばかりではありません。茅ヶ崎というまちの人々のくらしの記憶や思い出といった、小さいけれども確かでかけがえのない宝ものたちです。このようなまちの宝ものを守り伝えることで、過去と現在、そして未来につなげていくこと使命であると考えています。
<調査・研究>、<収集・保存>、<展示・普及>の活動を連鎖させ、さらに積極的に公開・活用することで、市民と資料を共有し、文化資料館が持つ社会教育機能を最大限活かすよう推進することを目指します。また、あらゆる活動レベルにおいて、市民参加の最良の方法を検討し、多様な市民とともに創り上げる資料館活動を展開していきます。多面的な市民とのコミュニケーションを図り、利用者の満足度を高め、公共物であるコレクションの展示・公開を促進することで共有し、まちの文化遺産を市民の遺産として捉えることで、まちの価値を発見・再発見し、新たな価値創造や地域の活性化につながる活動を展開します。そして、地域社会や経済を変革できる触媒装置として、茅ヶ崎にって必要とされる社会教育機関となること目指します。
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教育推進部 社会教育課 博物館
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