ページ番号 C1010685 更新日 令和5年3月31日
小出川を望む標高約13mの相模原台地頂部に位置する相模国高座郡家(郡衙)と考えられる下寺尾官衙遺跡(西方遺跡)と台地の南裾に位置する下寺尾廃寺跡(七堂伽藍跡)からなります。
遺跡の西側では8世紀後半から9世紀前半にかけての船着き場と祭祀場が検出され、寺跡の南東でも祭祀場が検出されているなど、高座郡家に関連する施設が、相模原台地を中心とする比較的狭い範囲に集中していることが確認されています。
郡庁は7世紀末から8世紀前半に成立し、四面廂付の掘立柱建物である正殿と、脇殿、後殿からなっていたものが、8世紀中頃に改変され9世紀前半に廃絶しています。
正倉は、郡庁後殿から約100mの空閑地を挟み、台地の北縁に沿って4棟検出されていますが8世紀中頃には廃絶しています。
下寺尾廃寺は、郡庁南西の台地裾の低地に位置します。
掘立柱塀による方形の区画の東側北寄りに金堂、西側の中央付近に講堂と考えられる建物を置く伽藍は7世紀後半の創建と考えられ、8世紀中頃以降に大きく改変され、9世紀後半に廃絶しています。
官衙遺跡の全体像が把握できるとともに、その成立から廃絶に至るまでの過程が確認できる稀有な遺跡であり、地方官衙の構造や立地を知る上で重要な遺跡です。
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