ページ番号 C1003251 更新日 令和6年11月6日
カラスは、人間が作り出した環境と廃棄物をうまく利用して繁栄している生き物で、ネズミやゴキブリと同じような生態を持っています。カラスは雑食性で、肉から植物まで、新鮮なものから半ば腐ったものまで、あらゆるものを食べます。
カラスは主に視覚でえさを探しています。カラスの目は、人間の5倍程度良く、紫外線も見えています。しかし、鼻はあまり利かず、近くのものの匂いしか分かりません。
カラスはたいへん早起きです。日の出の30分ほど前から活動を始めます。まだ、暗いうちにねぐらを飛び立ち、ごみの多い繁華街に来て明るくなるのを待っているほどです。そのため、深夜にごみを出されている集積場所はカラスにとって格好のえさ場となります。
カラスは記憶力と学習能力が高いことで知られています。えさのある場所を何十か所も覚えており、記憶力は抜群です。また、カラスの頭の良さの一つに貯食習性があげられます。カラスは、たくさんある食べ物を一度に食べてしまわないで貯えておく「貯食」という習性を持っています。
カラスの嗅覚はそれほど発達していないため、視覚によりえさを探しだします。食べるものがたくさん出される場所をカラスは常習的に狙うようです。
多くの集積場所で下記のような被害に遭っています。
(注)網目の粗いネットは主にごみの飛散防止用として利用されています。
ごみ出しのルールを守り、集積場所に不適正なものが残されていない状態を常に維持する必要があります。「決められたもの」を「決められた日」に「決められた場所」へ「決められた方法」で出すことを利用者の方々全員が行うことからカラス対策の第一歩が始まります。
カラスに集積場所を荒らされない為には、まず生ごみや残飯の量を減らすことです。ごみの減量化(リデュース)は、カラスの問題への対応としてばかりでなく、最終処分場の確保の問題なども含め我々が取り組むべき大きな課題です。
市では、ごみ減量化へ向けて「生ごみ処理容器」の購入の助成、および「家庭用生ごみ処理機(手動式・電動式)」の購入費の一部を補助しています。
しかし、野菜くずや食べ残しは少なからず日常的に出てきてしまいます。そこで、物理的にカラスがごみに触れられないようにしたり、警戒するものを置くという方法をご紹介します。
それぞれ下記のような効果が見られるようです。
(注)重しやボックス等は収集が終わり次第、速やかに片付けてください。
道路上等、人通りや車の通行がある場所にネットやボックスが置かれた状態が続くと転倒や接触の可能性があり大変危険です。ごみ収集が終わった後には、できるだけ早めにネットやボックスの片付けを行い、安全な環境を保つように心掛けましょう。
利用者の方々に管理の仕方についてお話を伺いました。
「私たちの集積場所では、自治会の組長が集積場所の管理を行っています。ただし、すべてのことを組長に任せるのではなく、利用者全員が集積場所の状況を常に気にかけるようにしています。組長が対応できない時には臨機応変に利用者が協力し、ネット等の片付けを行います。この辺りは、子どもの遊び場にもなっており、ネット等が地面に置かれていると危険なので、安全上の配慮もしています。重しについては自宅まで持ち帰ることが大変なので、集積場所の近くにお住いの方の敷地内に置かさせてもらっています。集積場所の管理は大変ですが、利用者みんなが協力し合うことでコミュニケーションにもなります。旅行等、留守にするときは他の利用者に話をしておきますので情報共有ができ安心です。」
[画像]雨の中でもネット等の片付けを行う利用者の方々(42.4KB)[画像]ネット等の片付けが終わった集積場所(34.5KB)現在、市ではカラス対策のためのネットや物品につきましては、集積場所の利用者または自治会にてご対応いただいております。なお、資源物の収集量に応じて各自治会に(注1)「三者協調型資源回収システム」による補助を行っており、集積場所に設置するネット等の購入費の一部としてご活用いただいている地域もございます。
(注1)「三者協調型資源回収システム」とは
市民・事業者・行政の三者が協調して行う「三者協調型資源回収システム」では、各自治会に資源物の収集量に応じて1キログラムあたり2.0円の補助金(資源回収推進地域補助金)を交付しており、ごみの減量化、資源化に関することをはじめ、地域コミュニティのために役立てられています。
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環境部 環境事業センター 業務担当
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