ページ番号 C1004571 更新日 令和5年3月31日
離乳食の開始や、ステップアップする時期は、咀嚼力の発達や、食べる意欲が育まれていく上で大切です。時期については、お子様の発達状況によるので個人差がありますが、『離乳食を始める目安は?準備は?』に記載してある様子が見られたら始めてみましょう。また、食物アレルギーの発症を心配して開始を遅らせたり、特定の食品の摂取を遅らせても予防効果はないとされています。ただし、アトピー性皮膚炎や乳児湿疹がある場合、すでに食物アレルギーの診断をされている場合などは医師の指示に従って進めましょう。
離乳食開始後に食物アレルギーが疑われるような症状がみられた場合は、自己判断はせず必ず医療機関を受診するようにしましょう。食物アレルギーの症状は皮膚症状や呼吸器症状、消化器症状あるいは全身性に及ぶものなど人によって症状や重症度も異なります。食物の除去等の自己判断は状態の悪化を招いたり、過度な心配から食べられるものまで除去してまい栄養状態に偏りが生じることがありますので、医師の指示に基づいて進めるようにしましょう。
まだ、赤ちゃんのスプーンの受け入れ体制ができていないかもしれませんね。5〜6か月の頃は、乳汁以外のとろみや味に慣れる時なので、無理強いしないで、4、5日休んで赤ちゃんのご機嫌の良いときに再び与えてみましょう。
離乳食が始まるまでは哺乳びんなども消毒をしましょう。離乳食が始まる頃になると、赤ちゃんも色々なものを口に入れるようになります。使った後の食器や哺乳びんは食べ物のカスなどを残さないように、しっかり洗浄、十分なすすぎ、そして乾燥させてから使うようにしましょう。食器や哺乳びんを洗うスポンジ等も使った後は良く洗浄しましょう。
離乳食を始めたばかりの頃は、まだ内蔵機能が未熟なので、乳汁以外のものに慣れていないために便がゆるくなったり、食べたものそのものが出てきたりすることがあります。赤ちゃんの機嫌が良く、食欲があれば炭水化物(10倍かゆ)や野菜の裏ごし(ペースト状)を続けても良いでしょう。
赤ちゃんが安心できる体勢であれば、テーブルチェアなどに座らせて食べさせてもかまいませんが、食べさせる人の膝の上に座らせて少しだけ身体を倒してあげると食べさせやすい場合もあります。スプーンは上の方から流し込むと、のどの方に直接入ってむせてしまうこともあるので、口を開けたとき、平行になるようにスプーンを入れてあげましょう。
作った離乳食は冷凍保存はできますが、1週間以内に使い切るようにしましょう。冷凍する場合は、短時間で凍るように小分けをして密封し、生ものに触れないようにしましょう。使うときは、必ず加熱してください。 また、一度解凍したものは、使い切るもしくは、残ったら処分するようにしましょう。
基本的には麦茶か湯冷ましは離乳食開始以降に慣れていくと思っていただいて構いません。離乳食の時間などに少しずつ慣れていきましょう。また、水に関しては硬水に注意が必要です。硬水にはミネラルが含まれており、腎臓の機能が未熟な赤ちゃんには体に負担がかかることがあります。
つぶつぶは、舌でつぶしても残るので嫌がる赤ちゃんもいます。1回食のポタージュ状の固さから水分を減らし、ぽってりとしたマッシュ状にしたものから慣らして、徐々につぶをまじらせていきましょう。野菜は、みじん切りにして煮ても軟らかくなりにくいので、ある程度大きめに切ったものを軟らかく煮てからスプーンでつぶした方がなめらかに仕上がります。
母乳や育児用ミルクには、乳糖という甘味があるので、赤ちゃんにとっては甘味は慣れた味ですが、甘みのないものは、食べ慣れていない味なのです。甘いものは食べてくれるからといって、食材が偏ってくると益々偏りが強くなってしまいます。今は、色々な食べ物の味を覚える時期なので、徐々に甘みのないものもあげて色々な味に慣れさせてあげましょう。
この時期は、舌を上あごに押しつけて食べ物を潰して飲み込むことを覚える頃です。赤ちゃんに与えるスピードが早いと、そのまま飲み込んでしまいがちです。飲み込んでから次に与える物をスプーンにとるなど、できるだけ声をかけながら、ゆっくりと与えましょう。
赤ちゃんは、自分の血液を作るための鉄をお母さんからもらって産まれてきます。しかし、その鉄も9か月頃までに使い果たしてしまうため、赤ちゃんは自分で食品から鉄を摂らなければなりません。赤身の魚や肉、青菜や大豆、ひじきなどを取り入れるようにしましょう。
この時期は、自分で食べようとする意志が出てきて、手づかみ食べが始まる頃です。手づかみ食べは、半分以上こぼれたり、口のまわりにもついてしまったり大変ですよね。でも、手づかみ食べをすることで、口の位置を覚えたり、手の平で色々な感覚を学ぶなど、赤ちゃんにとってはとても大切な学習をしているのです。赤ちゃんの、自分で食べたいという気持ちを大切にしてあげて持ちやすい形に切るなど、できるだけ協力してあげましょう。
生後9か月頃になると、体内の貯蔵鉄が少なくなって食事から鉄を補わないと鉄欠乏性貧血になる可能性があります。フォローアップミルクは、牛乳の代用品で牛乳に比べると、鉄やビタミンCが多く、たんぱく質や脂肪が少なくなっています。赤身の魚や肉、ほうれん草やひじき等鉄の多い食品を取り入れていれば、必ずしも必要なものではありません。しかし、離乳食が順調に進まず、鉄が不足する心配がある場合には、不足栄養素を補う意味でお使いいただいても良いでしょう。あくまでも、食事が基本です。
食欲のムラは大人でもあることですね。赤ちゃんもだんだん動きが活発になって運動量も増えてくると、お腹も空くようになってきます。食べないからといって、作らない、出さないではなく、好みの味付け、彩り、盛りつけなどを変えてみて興味を持たせるようにしましょう。また、授乳の時間や量が食事に影響していないかも気をつけてみてください。食事の時間にはお腹が空くように、身体を動かすような遊びやお昼寝の時間など生活リズムを整えるようにしましょう。
丸呑みの習慣がついてる可能性があります。噛む習慣は毎日の食事から身につけるものなので、おかずに根菜類を組み合わせるなど、よく噛んで食べる献立にしましょう。目の前で大人が噛んで食べている様子をみせてあげることも大切です。
1歳になる頃から手づかみ食べをしたがる子もいますし、べちゃべちゃしたものだと手が汚れて嫌がる子もいます。前歯が生えているようなら、軟らかく茹でて持ちやすい形にしたものを用意しておきましょう。それを子どもに持たせ、周りの人も同じように持って声かけしながら、口に入れる様子を見せると真似することもあります。また、子どもが手を出すのを待ってみても良いでしょう。お腹が空いていない場合も自分で食べようとしなくなるので生活リズムも確認してみてください。
おっぱいを飲んだために、食事の時間にお腹が満たされていて食べられないことがあります。心の安定を求めておっぱいを欲しがる場合もありますが、1歳を過ぎると色々なことに興味が持てるようになるので、日中なら外に出て遊ぶ機会を作り興味をそらすなどしてみましょう。『食べることが楽しい』と感じることが大切です。できるだけ、家族で楽しい食卓を囲む機会を増やしましょう。
色々なことに興味を示す頃です。まず、テレビは消す、おもちゃは見えないところに片付ける、お腹を空かせておくなど、落ち着いて食事をする環境作りをしましょう。また、遊び始めてから30分以上経ったら、「お片付けするよ」と声をかけて片付けてしまいましょう。食べなかったからといってむやみにお菓子を与えてしまうとまた次の食事にも影響しますので気をつけてください。
少食や、食べることにあまり興味のない子は、噛んで飲み込むのに時間が掛かります。その場合は軟らかく調理して徐々に固くしていきます。少食な子や、苦手な食材を沢山お皿によそうとそれだけでうんざりしてしまうので、少量を取り分けるようにしましょう。また、良く食べたときは沢山ほめてあげてください。
もっと詳しく知りたい、個別で栄養士に離乳食の相談をしたいという方は、乳幼児健康相談にお越しください。
こども育成部 こども育成相談課 こども健康担当
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